葛と日本人 有岡利幸 [本 作者あ行]
皆さんも目にしたことがあると思う。葛。くず粉、葛餅、文学での葛。けれど、もしかしたら葛なんて植物はみたことがない。なんていう人がいるかもしれない。けれど、それは間違いできっと一度は目にしたことがあるはず。
蔓でちょっとしたところにも蔓延って、甘い香りのする紫の花を咲かせる植物。こんなに身近にあるのに、意識されることが少ない。川原や空き地で繁茂しているこの植物から、布ができたり、くず粉がとれたりするなんて考えもしないんだろうなと思う。
『うらみくずのは』というフレーズはしっていたけれど、これの本当の意味も知らなかった。知らないことばっかりだなと思う。
身近な草で、実は有益に使われている。けれど、普段は目にしていても、気が付かないってこと、おおんだと思う。
呪い釘 宇江敏勝 [本 作者あ行]
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明治や大正の熊野地方。民俗伝奇小説。短編集。
とても好きな作品です。穏やかで、目新しく怖いこともない。だた、人の念はあるけれど。
近づいてくる近代化、けれど、まだまだゆっくりとした時代。その静かな生活の中にも喜怒哀楽がある。ただ淡々と暮らしていく。
なんていうんだろう。懐かしい。ありありと思い浮かべることができる。けれど、今はもうないであろうということがわかる。
説明が難しい。
近代化は良いことだと思う。けれど、まだその波に揉まれず、穏やかな心持ができた時代があったいうことを忘れたくないと思う。
違う物語もよんでみようと思う。
不老虫 石持浅海 [本 作者あ行]
こんな虫がいたら、きっと世界中が欲しがるだろう。そして倫理的にどうなんだって言われるか、黙殺されるか、どっちだろう。
最初に必死で研究するのかな。
東南アジアの密林でひっそりと生き残った寄生虫。この寄生虫の生態はおぞましいが、人にはとある条件でとても有益となる。その生態を研究し、利益を得ようとする者。その危険を知らせるもの。
誰が味方なのか?そして何が有益なのか?
最初に必死で研究するのかな。
東南アジアの密林でひっそりと生き残った寄生虫。この寄生虫の生態はおぞましいが、人にはとある条件でとても有益となる。その生態を研究し、利益を得ようとする者。その危険を知らせるもの。
誰が味方なのか?そして何が有益なのか?
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監察医が泣いた 死体の再鑑定ー2度はころさせないー 上野正彦 [本 作者あ行]
以前読んだ本の続編?と言っていいのかな。著者に依頼される再鑑定。様々なケースがあります。他殺か自殺か。はたまた事故か。事故ならなぜ隠蔽されるかのような報告をされるのか。死体は嘘をつかない。真実を明らかにするのだ。
事件があって警察が調査してその過程で検死もするだろおうけど、けっこう抜けている部分があるんだなと思った。間違ってると本当につらいだろうな。
最初からきちんと検死してほしい。そしてちゃんと調査してほしい。そう思ってしまいます。
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死体鑑定医の告白 上野正彦 [本 作者あ行]
突然死んでしまった人。一体どういう原因で死んでしまったのか。
死んだという事実があり、死体という物証がある。けれど過程がわからない。だから原因もわからないときがある。
そんなときに著者のように死体から事実を見極めて、伝えてくれる人がいる。
事故だったり、自殺だったり。はたまた他殺であったり。見ただけではわからないことを調べてくれる。全てが間違いではない。けれどどうしても腑に落ちないときに、こんな風に調べてもらえたら。その結果にはなっとくできるんじゃないだろうか。
人の死なんて毎日いっぱいある。その中で腑に落ちない死は一体どのくらいあるんだろう。腑に落ちないかぎり、家族は辛いだろうなと思う。
グロテスクな描写もなく、ただあったことを書かれている。
タグ:読書記録
あずかりやさん 彼女の青い鳥 大山淳子 [本 作者あ行]
何でも1日100円でお預かりします。
あずかりやさんにはいろんな事情が預けられに来る。
店の中は静かでゆっくりと時間が流れるようだけれど、確実に時間はすぎてゆく。過去に預けた人がまた思い出したように預けに来たり。けれど時間が過ぎていく中で関係はどんどん変化していたり、すれ違いがあったり。預けた物がとりもつ縁だったり。
さて、あなたは何を預けますか?
一巻すっ飛ばしてしまったのかも。でも、一話一話である程度完結するから読み進める部分で不都合はありません。人間の視点だったり、物や動物の視点だったり。預けられた背景が面白いなあ。人のつながりなんだろうなと思います。
静かなお話です。山場があるわけでもないし、淡々と時間が過ぎます。この店主が若いのに年よりみたい。というかちょっとどこか外側にいる感じがしますね。
タグ:読書記録
あずかりやさん 大山淳子 [本 作者あ行]
どんなものでも一日100円でお預かりします。藍ののれんにさとうと白抜きのでかかれた店では、目の見えない店主が待っています。
どんなものでも、どんな秘密も、どんな思いも、すべて1日100円。そこに物を持ち込む人たちの秘密。目が見えないから預けやすいのかな。後ろめたい思いも、悲しい思いも、顔を見られないから、ちょっとだけ安心できる。
けれど預けることによって、物事は進んでいくものもある。ちょっと預けるものいいな。心の中のモヤモヤが少しでも晴れるといいな。
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火星の人 アンディ・ウィアー 小野田和子訳 [本 作者あ行]
火星への有人飛行計画があった。そしてそれらは実行に移され、六人のクルーが火星へと降り立つことになった。しかしそこで巻き込まれた砂嵐はNASAの予想を遥かに上回りミッションを中止することとなった。クルーは帰るためにMAVへ移動するがとあるアクシデントで一人のクルーが行方不明になり、生存が絶望視された。そこで五人は火星を離れる。しかし生きていたのだ。
これはその火星に一人残されたマーク・ワトニーが火星で生き残るために起こした行動のログである。
彼は次の有人飛行まで生き残れるのか?
面白かったです。うん。SFなんだけどそんな難しいことは何もない。とにかくサバイバル。でそれが火星であるというだけ。その火星であるというのが問題なんだけど。
誰もいないところで、ちょっとの失敗、不運で死んでしまうかもしれないのにワトニーがめげずになんとかしていくのがとても面白いです。
あんまり面白いんで、「オデッセイ」も続けて見ました。
淡々と記録してるんですよ。それが面白い。どうなるんだろうってすごくワクワクして読みました。
ワクワクもするけどドキドキもする。まさか死なないよねなんて思いながら。でも、本当に綱渡りしてる訳で。いい本でした。
新年明けてから三ヶ月。何も書かないで過ごしてみました。いろいろ書いてみたいと思う本もあったけど、エラーとかなんかめんどくさくなってしまった。
でも、もうちょっと頑張ってみようかなと思います。よろしくお願いします。
本の紹介はすすめたいし。
土日祝はお休みにして平日はできるだけ頑張りたいと思います。
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白銀の墟玄の月 4 小野不由美 [本 作者あ行]
見つけた希望と裏切られた思い。阿選は何故驍宗を消そうとしたのか。泰麒の思いは届くのだろうか。そして戴の国は救われるのか?
凡そ麒麟らしくない泰麒。彼の行動はいつも驚かされる。最後までハラハラする。
どうなるのか。誰が敵で誰が味方なのか。
これは終りではなく、始まりなのだと核心する。このつづきが読みたい!そう思う。
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白銀の墟玄の月 3 小野不由美 [本 作者あ行]
消えたかに思えた希望。けれどそれを消し去ることはできなかった。
阿選も動きはじめる。泰麒もその信じるものの為に体を張る。すべては驍宗のため、いや、戴という国の為に。
続きますね。うん。面白いというか、目が離せない。多分一回目はスラスラ読みしてます。これからきっとゆっくり読むと思うのですが。どうなるのか、もう大丈夫と思ったら裏切られる。あと一巻で完結するはずだけど。気になりますね。
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