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天魔の所業、もっての外なり  岩井三四二 [本 作者あ行]


天魔の所業、 もっての外なり

天魔の所業、 もっての外なり

  • 作者: 岩井三四二
  • 出版社/メーカー: 淡交社
  • 発売日: 2017/10/03
  • メディア: 単行本


時は室町。義政の頃。御台所の日野富子は自分の子供を将軍職につけようと画策をした。
自らの子が可愛いのはあたりまえだ。だが本当にそれが子供のためを思ってのことなのだろうか?
魑魅魍魎が跋扈し、金と権力そんなものに振り回されたこの時代のありようの短編集。

なかなか面白かった。時代小説です。もののけとはいうものの、真のもののけとは人ではあるまいか。日野富子ってけっこうごうつくの悪女ってイメージでしたが、ちょっと違う?まあ本当のところって分からないのですが。富子の話だけでなく、周りの話もよかった。
私的には「美しかりき粧いの、今は」が一番好きです。

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