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王妃の帰還  柚木麻子 [本 作者や行]


王妃の帰還

王妃の帰還

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/01/19
  • メディア: 単行本


多感な時期。そう、こんな時期を我々は駆け抜けてきた。
私立の中学二年生。女子高生だから男性と知り合う機会も少なく、閉鎖空間だから一度の失敗は後をひく。
なんだかとても生々しい。でも読んでしまう。それはこの物語の登場人物が個性的だけど、どこかに居そうだと思うから。そう、どこにでもいると思うから。
読みはじめは痛いときもあるけれど、だんだんのめり込んでいく。大事なものを自覚したとき、人は一番強くなれるのかな。
今中学生が読むより、中学生が遠くなった人に読んでみて欲しいとおもってしまいます。

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月とコーヒー  吉田篤弘 [本 作者や行]


月とコーヒー (文芸書)

月とコーヒー (文芸書)

  • 作者: 吉田 篤弘
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/02/26
  • メディア: 単行本


たまらない!こんなお話書きたい!
読み出したら止まらなかった。短編集です。本当に短いんです。でも、舞台が素敵。
どこでもない世界。静寂。人が居るのに居ない。喧騒が聞こえない。
未来なんだろうか?でも懐かしい。懐かしいんだ。
食べ物がキーになってもいるんだけど、特別なものはなくて、ただ質素なんだけど、心に残る。食べてみたいって思う。不思議なケーキ。美味しそうな肉。
どうなるんだろう。終わりかたが唐突だったりするけど、余韻があって。
淡々とした世界がものすごく心地好い。
いい本です。
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冥官小野篁  与毛星和 [本 作者や行]


冥官小野篁 ―浦嶋子伝説と真井御前―

冥官小野篁 ―浦嶋子伝説と真井御前―

  • 作者: 与毛 星和
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2016/07/01
  • メディア: 単行本


怨霊がその力を奮っていた時代。都の片隅から冥界へ出かける男がいた。それは小野篁。昼は朝廷へ出仕し、夜は冥界に呼ばれれば行く。
この世の真実が知りたい。知るためにどうすればいいのか。
帝を巡っての陰謀は、数年の内に世界のあり方までも変えてしまう。真実は闇に葬られ、無実の人間が陥れられていく。それは大昔の神世の時代までも書き換えようとする。真実はどこなのか。

盛り込みすぎ。いや、面白いよ。でも、篁じゃなくてもいい。冥界がなくてもいい。そんな感じの話になってしまった気がする。真井神社にはお参りしたことあるし、いろいろなお話があるのも知ってるけど、盛り込んだね~。篁、脇役だし(笑)。
ただ、面白いよ。これ。そうきたか!って思いながら読んでる。歴史とかが好きならいいかも。でも、あくまでも小説だからね。うまくまとめてきたけど、篁を出汁にしてるだけだと思われ。
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出張料理 おりおり堂 神無月〜弥生 安田依央 [本 作者や行]


出張料理・おりおり堂 - 神無月~弥生

出張料理・おりおり堂 - 神無月~弥生

  • 作者: 安田 依央
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


おりおり堂の続刊。通して一年になるそうだ。
出張料理をしていくと、各家庭の暗い部分を見ることもあるわけで。さてどうなることやら。
人から見ればなんのことはないことでも、些細なトゲが人の心を蝕んで。蝕まれた人はどんなにあがいても自分で這い上がることが出来ない場合が多い。けれどそれは繋がる人がすくい上げたりすることによって、変わっていく。
収まるとこに収まりたいもんだな。

お料理は美味しそうです。でも、今回はそればっかりでもないし。スルスルと読んでしまいます。まあ、こういう年回りもあるよな。長く動かなかったことが動き出す年って。うん。澄香にとってそんな年だったんだろうな。なんか上滑り感があってしまいます。ちょっと残念。
タグ:読書記録
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出張料理 おりおり堂 卯月〜長月  安田依央 [本 作者や行]

長らく留守にいたしました(笑)。調子が悪かったり(そんなに悪くない、要するにめんどくさくなってなってしまったんです)して、記事を書いてませんでした。毎日と気負うのもちょっとダメみたいなので、土日祝はお休みしようかなと思っています。ちゃんと書けること考えてからじゃないとね。

出張料理・おりおり堂 - 卯月~長月

出張料理・おりおり堂 - 卯月~長月

  • 作者: 安田 依央
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/03/24
  • メディア: 単行本


骨董屋「おりおり堂」は桜子が営む小さな骨董品屋である。そこに迷い込んだ澄香は結婚式の帰り。自分というものを見失いそうになっていた。けれどそのおりおり堂で偶然いただいた食事。そしてそこにいた料理人、仁との出会い。それは澄香の人生を変えるだけの衝撃があった(笑)。
四季折々の出張料理。そこには依頼人の生活があり、思いがあり、苦楽がある。出張なのだから先方のお台所で作業をするとなると、そちらの事情を嫌でも耳にし、体感するわけで。
それでも美味しいものを食べながら、一歩引いて見る。時には当事者になりながらも。
澄香は人生を考える。さて、この先はどうなるのだろうか?

面白いんだけど。なんだろう。気になるんだけど。なんだろう(笑)。決して悪くなないと思います。
なんかバラバラした感じがしたのかな。まだ一年の半分くらいだから、これからこの先がどうなるのかはわからないのですが。なんだか座りが悪いんです。
でもね、読み進めたくなるし、お料理は美味しそうだし。澄香のキャラクターは面白いし。
軽いのかな。楽しいお話でした。
タグ:読書記録
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ねじまき片想い~おもちゃプランナー・宝子の冒険~  柚木麻子 [本 作者や行]


ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/08/10
  • メディア: 単行本


自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけ
そんな言葉を言われたら、頑張らなくちゃいけないなと思うよね。売れっ子おもちゃプランナーの宝子の原動力は片想い。愛しい人を思う心が新しい商品を産み出すのだ。
でもその片想いは報われるのか?叶うのか?
片想いの相手のために人知れず事件を解決していく。そんな力があるのなら告白すればいいのにとか思う。でも、この片想いって甘い毒の様な気がする。
傷つかないで相手を想うだけ。前にも進めずただ堂々巡り。でもそれでいいって思っている訳でもなくて。
宝子はどんな結末を望むのか?
軽くて面白い。そこまでやる?っていうのがね。気分を変えたいときに読むといいと思いますよ。
タグ:読書記録
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人類滅亡小説  山田宗樹 [本 作者や行]


人類滅亡小説

人類滅亡小説

  • 作者: 山田 宗樹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/09/06
  • メディア: 単行本


あと二百年で人類が滅亡するとしたら、貴方はどうするだろう?ある自然現象が原因で人類滅亡へのカウントダウンがはじまった。生き残れるチャンス、死ぬことへの恐れ、そして自暴自棄。私はどれを選択するのだろうか?
ずいぶんこなれてきたかんじがします。以前の作品より視点が広がった気がします。面白い。ころころと人物が代わるところがちょっときついけど(笑)。誰だ誰だってずっと考えながら読んでました。
ストーリーは結構最後までわからない所があって、飽きないかな。最期の最期がまたいいね。そう来たか!って。読んでみてください。
タグ:読書記録
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変若水をちみず  吉田恭教 [本 作者や行]


変若水

変若水

  • 作者: 吉田恭教
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 単行本


山奥の集落で行われる秘祭。見たくても見れない富一がとった行動のせいで、人生が狂いはじめる。
関係ないように思われた二つの死。これは殺人なのか?心筋梗塞と脳梗塞。ありふれた病気だがそれが続くとなると。
幼なじみが殺されたと思う俊介は独自に調査を始めるがその過程で出てきた症例は起きてはいけないことだった。
何処から何処までがトリックなんだろう。かなり巧妙で面白い。
医療の知識とこの人間関係。かなり複雑で捕らえ所がない。犯人の目星はつくものの、それが本当なのかということがわからない。ひっくり返されるから。
小さな村落で起こる言いようのない閉塞感。その中で行われた犯罪。不気味で面白い。
医療ものを読むのも好きだけど、これはいいなあ。本当に面白かった。
何処から事件なのかもわからず、そしてすべてが事件なのだから。

タグ:読書記録
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ギフテッド  山田宗樹 [本 作者や行]

あけましておめでとうございます。
いいお天気に恵まれた元日でしたね。今年は初詣も今日中に済ませたので、あとはゆっくりと好きなことをして過ごします。
HPの方もなんとか更新をしましたので、今年は頑張らねば!と思っています。
また一年間、どうぞよろしくお願いします。


ギフテッド

ギフテッド

  • 作者: 山田 宗樹
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/08/27
  • メディア: 単行本


体から未知の臓器が見つかったとしたら。すでに調べつくされていそうな人間の体から。どうなるだろう?これは一体何のためのものなのか。調べるんだろうな。
一部の人間から見つかった未知の臓器は何のためのものかもわからない。けれどそれは憧れであったり憎悪の対象となりやすいものだ。人にない何かを持つ。それは人の優越感をくすぐるものかもしれない。自分にあったらどうするか。それが原因で人の社会から疎外されたとしたら。
これは新しい臓器を持った人間と持っていない人間を描いている。主に持っている人間を描いてもいるけれど、偏りすぎず持たない人の心情も書いている。私は持っていたらどうしただろう。
持っている人間が得る能力や疎外感。わからないことに対する恐怖。なかなか面白かった。
何冊か作者のものを読んでいるけれど、政治がからんでくることが多いんだなと思う。そのあたりがリアリティもあるけれど、ちょっとワンパターンな気もする。でも、身近でありそうだし、それがいいところもあるんだけど。
もっとぶっ飛んだお話も読んでみたい。

タグ:読書記録
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可視(み)える  吉田恭教 [本 作者や行]


可視(み)える (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)

可視(み)える (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)

  • 作者: 吉田恭教
  • 出版社/メーカー: 南雲堂
  • 発売日: 2015/10/23
  • メディア: 単行本


恐ろしい幽霊画をみた。その絵にある憎しみはにじみ出てくるようで。
その絵の作者を捜すことを依頼された探偵。次々と起こる殺人事件。警察が必死で捜査をするも殺人は終わらない。むごたらしいこの殺人の共通点は何処なのだろうか。巻き込まれたのか、巻き込んだのか。そこに繋がりそうで繋がらないあの幽霊画の意味は?

夢に見るほどのインパクトのある絵。確かにそれだけを見ると才能のある画家だろう。けれどその奥に秘められた思いを考えると、怖くなる。
一見関係のなさそうな事件や事故が上手く絡みあるのはすごく面白かった。
思っても見ない犯人や人間関係がよく出来ていると思う。読み出すと結構止まらない。オススメですね。
タグ:読書記録
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