ドラゴンの塔 上下 ナオミ・ノヴィク [本 作者な行]
10年に一度、このあたりの村から17歳の娘一人が選ばれて、谷はずれの塔に連れていかれる。そこには100年以上を生きるドラゴンという魔法使いがいて、その彼と一緒に暮らさなければならない。10年後帰ってくる娘たちは一様に変わってしまうという。その娘が選ばれる今年、アグニーシュカはその候補になっている。けれど、候補に挙がった娘たちのなかには、見目麗しく、昔から連れていかれるならこの子だとされる娘がいた。けれどふたを開ければアグニーシュカが選ばれた。なぜ?なぜ私が?混乱するアグニーシュカ。ドラゴンは何も語らず、塔へ行ったアグニーシュカは毎日混乱する。
けれど、選ばれるからには理由がある。その理由を知ったとき、アグニーシュカの生き方が変わる。
面白かった。はじめはなんだかよくわからなくて、けれど主人公のアグニーシュカと同じように、理解を始めると世界が変わる。物語なんだけれど、現実とどこかリンクしているような既視感がある。でも全然この世界の話じゃないんだけれど。不思議な感じがする。面白くて、一気に読んでしまった。
魔法と、剣と、呪いと。王道のファンタジーで、そしてやっぱりちょっと恋愛も。
ちゃんとてんこもりで面白い。
2023-01-19 10:00
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