呪い釘 宇江敏勝 [本 作者あ行]
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明治や大正の熊野地方。民俗伝奇小説。短編集。
とても好きな作品です。穏やかで、目新しく怖いこともない。だた、人の念はあるけれど。
近づいてくる近代化、けれど、まだまだゆっくりとした時代。その静かな生活の中にも喜怒哀楽がある。ただ淡々と暮らしていく。
なんていうんだろう。懐かしい。ありありと思い浮かべることができる。けれど、今はもうないであろうということがわかる。
説明が難しい。
近代化は良いことだと思う。けれど、まだその波に揉まれず、穏やかな心持ができた時代があったいうことを忘れたくないと思う。
違う物語もよんでみようと思う。
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