ザ・リンク コリン・タッジ [本 作者か行]
ドイツのメッセル・ピットで発見されたこの化石はひっそりとコレクターの手の中で保存されていた。けれどその化石の重要性はそのコレクターが思っている以上だった。手放すときに100万ドルという金額にも関わらずオスロ大学自然史博物館が買い取ったのだ。
だがこれは非常に幸運な出来事だった。一体この化石は何なのか?それは人間の進化の過程のミッシング・リンクを埋めるかも知れないという化石なおだ。しかもその保存状態は極めて良好で、体の全体の95%が残っている。体毛の影、食べたものまでも残っているのだ。
貴重な化石の公開までを伝える。
ウ~ン、貴重なのはわかった。
けれどなんだか肩透かしをくらう。このイーダと呼ばれる化石の来歴を話してる。でも、このイーダが如何に素晴らしいかという説明のためにほとんどが背景を語っている。
メッセル・ピットのこと、化石のこと、サルや人間の進化の過程。イーダそのものよりもそちらが優先されている。これらを理解して初めてどれだけ貴重なのかがわかるのだろう。でも、この本の表紙を見てもっとイーダについてを知りたいと思ったけれどそこまでつっこんだ話になってない。だから知りたければまた違う本を探しなさいということだな。
こんな化石があります。皆さん知ってくださいね!って言ってる本でした。
コメント 0