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星捕り 2 [雑文 つぶやき]

星というのはこの町の端の鉱山で採れる希少な鉱石のことらしい。
限られた人だけが知っているその場所。そしてその鉱石は輝くのだ。
瓶に詰められて売られていたらしい。けれどそんな鉱石は僕は見たことがない。
もうずいぶんこの採る人はいないらしい。だから場所もわからない。
ただ、本に載っている鉱石は小さいかけらでもかなり明るくて電灯のかわりになるそうだ。だから昔は需要があって、良く売れたと。
そしてその鉱石は持っていると不思議な体験ができると人気だったらしい。
それは宇宙を旅するような不思議な夢を見られると。
そんな鉱石だが今は一個も残っていない。
瓶の中で段々と小さくなるとある日消えてしまうのだそうだ。
だからきっとドライアイスのように気化していくんだろう。ということは鉱石ではないということだ。一体何どんものなのか。
僕たちは頭をつき合わせて考えた。どんな光でどんなかけらなのか。でもその本は白黒出しか載っていなかったし、本当にわからないことだらけだった。

続く

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