古道具屋皆塵堂 夢の猫 輪渡颯介 [本 作者わ行]
おきみは孤独になってしまった。母が死に、後を追う様になる父が死んだ。14歳のおきみは一人借金と共に長屋に残された。けれど不思議なことに夢に同じ子猫が出てくるのだ。そしておきみがしようとしている事を邪魔をする。そのしようとしていることは古い根付けを売るということだけなのだが。
そして最後に持ち込まれた先が皆塵堂。皆塵堂が関わったからには、もうこれは幽霊がらみって事で。さてさて、猫は何を伝えたいのか?
いやあ、引っ張るね。この夢に出てくる猫。くせ者だわ(笑)。この猫が表題なのになかなか登場しないもん。だから気が抜けなくて読み切ります。太一郎は江戸から出ていくし、猫騒動が続くけれど。ちゃんと時間が流れていく小説です。
面白い。続きまだあるかなあ。
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