山の怪奇 百物語 山村民俗の会 [本 作者さ行]
私の祖父母から父母にかけてなら、よく聞いた話なのかも知れない。山や里、谷や川の不思議でおっかない話。
天狗やヤマンバ、神や狐。そんな「もの」たちの話。
読んでいて少し身近に感じるけれど、もうこれは子供たちには伝わらない肌感なんだろうと思う。昔の閉じた世界。山を身近においた世代。自然と共存していた頃。畏怖を込めた話もある。
面白い。どこかで聞いた話だなと思うけれど、無くなって欲しくない。ただそれを物語で終わらせてしまう世代がすぐそこまできている。
子供に読み聞かせても素通りしそうな。残念に思う。
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