マタギ奇談 工藤隆雄 [本 作者か行]
マタギの人が語ってくれた話。マタギと言われても何をしている人かわからなかった。今は猟師の事だとわかるけれど、私の周囲にはそう言う文化は無かった。だからマタギの語る物語はとても神秘的に思う。
自分たちの山は木をきりだす山であり、信仰の山であり、猟の禁じられた山だったから。
同じ日本の同じ世代のはずなのに、マタギの話は理のちがう場所の様に思う。本当はそうでは無くて、その自然を誰よりも大事にしているということなのだが。
ただ不思議だと思う話が沢山ある。
けれど、このマタギという人たちも姿を消して行くんだろうな。人の頭が科学や合理で埋められていけば行き場を失うような。そうじゃないと思っていてもきっと伝えていくことが難しいな。
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