でんでら国 平谷美樹 [本 作者は行]
でんでら。この言葉はとても寂しい言葉だと思っていた。この言葉を見つけることができるのは柳田国男の「遠野物語」。老人が棄てられていく場所。デンデラ野。
けれどこの本のでんでら国は違う。こんな場所なら行きたいと思う。
舞台は江戸時代の東北。飢饉がよくあるところ。間引きをする村が多い中、この村は姨捨をすることでその暮らしを守ってきた。何が正しいのか、一方の側からだけでは真実にはたどり着かない。
面白いんです。この本。なんていうか「七日間戦争」とかに似てる(笑)。老人対権力。思ってるより老人強いぞ。なんか胸がスカッとします。
いい第二の人生ですね。
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