SSブログ

王妃の帰還  柚木麻子 [本 作者や行]


王妃の帰還

王妃の帰還

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2013/01/19
  • メディア: 単行本


多感な時期。そう、こんな時期を我々は駆け抜けてきた。
私立の中学二年生。女子高生だから男性と知り合う機会も少なく、閉鎖空間だから一度の失敗は後をひく。
なんだかとても生々しい。でも読んでしまう。それはこの物語の登場人物が個性的だけど、どこかに居そうだと思うから。そう、どこにでもいると思うから。
読みはじめは痛いときもあるけれど、だんだんのめり込んでいく。大事なものを自覚したとき、人は一番強くなれるのかな。
今中学生が読むより、中学生が遠くなった人に読んでみて欲しいとおもってしまいます。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

甘い [詩など]

夜風に混じる花の香が淡くなり
肌寒さを感じはじめる頃
思いだそうとすれば思い出せるけど
極力思い出したく無い事柄が
花の香に誘われて
昨日のようにありありと蘇り
私を困惑させる
辛いのに、辛いのに

両手で体を抱きしめて耐えるように下を向く
甘い香は毒のように
甘い香は悲しみのように
私を蝕んでいく

夜だけ
ちょっと気弱になった時だけ
蝕んでいく

朝になるまで堪えようか
朝日に溶けるように全て霧散してゆく苦しみを

今だけ甘い香と甘い毒を飲み干して

タグ:
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

水を変える [日々]

うちのメダカの話なんですけれど。
メダカって意外と可愛いですね。世話も簡単にだし。自分がメダカを飼うなんて思ってもみなかったです。たまたま入手しまったメダカを飼うことになってはや1年。
沢山死なせてしまいました。悲しい。
簡単に飼えるけど、簡単に死んじゃう。命は大事なので。試行錯誤でした。
水ももっと頻繁に換えたいのですが、忘れてる。ダメだよ。
殖やしたいけど、殖えると世話が大変だから、今ぐらいでいいのかな。
でも、見てると癒されます。
金魚より楽だし、メダカいいですよ。
nice!(0)  コメント(0) 

情報過多 [日々]

自分が不安になったとき、情報を求めるのは普通だとおもいます。。
けれど、いくら検索したって、似たようなことがあっても、自分のことでは無いから参考にならなかったりします。かえって不安に駆られてしまう。
そういう時はあえて検索しないようにしてるのですが。やっぱり知りたい。怖いな。
難しい。
似たような境遇で話も合うけど、違う!って思う。やっぱり不安になる元は人それぞれだもんね。
blogに書いてしまいたいという誘惑。でも、書いたってどうなるわけでもないのをわかってる。でもどこかで吐き出したい。吐き出せないとつらい。だから他の人が吐き出しているのに自分を重ねてみたりする。
その後、入ってしまった情報にアップアップします。阿保。うん。
簡単に知りたいことを検索できて、情報を得られるっていうことは、自分で取捨選択をしなきゃいけなくて。良し悪しだなと感じてしまいます。
どこまでが必要で、どれを捨てればいいか。わかるようになるにはまだまだ先になりそうです。
nice!(0)  コメント(0) 

スノーフレーク  大崎梢 [本 作者あ行]


スノーフレーク (角川文庫)

スノーフレーク (角川文庫)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/07/23
  • メディア: 文庫


ずっと心に住んでいる人。それは大事な大事な人。だけどその人の生死はわからなくて。私は生きているって信じている。
ずっと信じる事ってすごく難しいと思う。どこかに心のほころびが出て、忘れてしまう。でもそれがなければ、それは棘以外の何ものでもないだろうと思う。
私なら忘れたいと思うだろう。けれど主人公の真乃は忘れる事をしない。それはすごくエネルギーのいる事なんだと思う。この生死のわからない人物を巡って、沸き起こる騒ぎ。昔のことだけど今は受け止めることができるなら。調べなおすのもアリなんだろうな。というか、納得することができなければきっと前に進めなんだろうな。
高校を卒業する間近の出来事。スノーフレークの花。好きな人。なんだかすごくくすぐったいのに、全然辛口やん。揺るがない思い。すごい。結果は思ってることと違うかもしれないけれど求める気持ちってすごいな。最後までドキドキして読めました。先読みが難しいなと思います。だから楽しい。
面白かったです。

タグ:読書記録
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

忘れ物が届きます  大崎梢 [本 作者あ行]


忘れ物が届きます

忘れ物が届きます

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2014/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


もう過去のことだから。忘れていた出来事を誰かがもたらすきっかけで思い出す。
その時は重大なことだと思っていなかったり、当事者過ぎて目が向かなかったり。でも、今そのことを伝えられて、冷静に受け止めることができる。
なかなか面白い。思っていない結果が出てきてとてもおもしろかった。
涙ぐむのもあるし、笑っちゃうのも。短編が5作品。短いからすぐ読んでしまいます。
私も忘れてること沢山あるんだろうな。で、見方を変えると思っていない結末があるんだろうな。いまさらだときっとビックリもするし、怖いな。
おもしろかったです。
タグ:読書記録
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

古本やさん [日々]

読んでいる本があるのですが、色んな本を紹介されてます。こんなの読んだら本屋さんや古本やさん廻りたくなる。あの薄ぐらいような狭い店に入って、好きなだけ本を探したい。
京都もけっこう古本やさんはあるし、行くのですが東京の神田にも行ってみたいですね。古本の町。素敵。
もし町を創れたら本屋に博物館に美術館と公園、そして古本やが必要。うん。
美味しい食べ物やさんも必要かな。
新刊本も必要だけど、あの古本独特の世界って本当に貴重。
宝くじ当たったら、古本屋さんになろうかな。
まず宝くじ買わないとダメだけどね。
nice!(0)  コメント(0) 

暑かったり寒くなったり [日々]

季節の変わり目ですね。暑くなったり、寒くなったり。体調くずします。
でも、この季節好きかも。この季節の夜が好きなんだな。
涼しくて、虫の声がして。でも窓開けていられる程度で。
このままがいい。まあ、そんなこと言ってられないけど。本を読むのにちょうどいい。

好きな季節があるのってうれしい。なんだか夏と冬だけになってしまいそうな気候だけど。四季があるって本当に素敵だとおもいます。。いろんな植物があって、幸せだな。もっと家に季節を取り込みたい。花でも活けようか。
もうすこししたら寒くなって、今年も終わってしまう。なんだか寂しいなあ。
あと2か月半ほど、ゆっくり楽しめるといいな。
nice!(0)  コメント(0) 

月とコーヒー  吉田篤弘 [本 作者や行]


月とコーヒー (文芸書)

月とコーヒー (文芸書)

  • 作者: 吉田 篤弘
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/02/26
  • メディア: 単行本


たまらない!こんなお話書きたい!
読み出したら止まらなかった。短編集です。本当に短いんです。でも、舞台が素敵。
どこでもない世界。静寂。人が居るのに居ない。喧騒が聞こえない。
未来なんだろうか?でも懐かしい。懐かしいんだ。
食べ物がキーになってもいるんだけど、特別なものはなくて、ただ質素なんだけど、心に残る。食べてみたいって思う。不思議なケーキ。美味しそうな肉。
どうなるんだろう。終わりかたが唐突だったりするけど、余韻があって。
淡々とした世界がものすごく心地好い。
いい本です。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

山怪3 田中康弘 [本 作者た行]


山怪 参 山人が語る不思議な話

山怪 参 山人が語る不思議な話

  • 作者: 田中 康弘
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2018/09/10
  • メディア: 単行本


山にまつわる不思議な話。ちょっと怖かったり、ほのぼのしたり。山を畏れたり、親しみを持つから感じるものだったり。でも、こういう話ってなくなっていくんだろうな。私の実家の方でも狐の話はあるけれど、私は遭遇してないし。興味も無ければ話をすることもないだろうし。迷信だと思ってしまえば、こどもに語り継ぐこともない。けれど、忘れたくない。いろんな不思議な話。けっこう共通点があるんだなと思ったりします。知らないはなしをこんなに集められると面白い。怖いというより、不思議なはなし。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ: