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後宮の烏  白川紺子 [本 作者さ行]


後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 白川 紺子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/04/20
  • メディア: 文庫


後宮の奥深くに夜伽をしない妃がいる。彼女を見たものは老婆だとも少女だとも言う。そしてその妃は烏妃と呼ばれ呪殺から探し物までするのだという。
皇帝の高峻はとある依頼をするために烏妃のもとを訪れる。それがすべての始まりだった。
一人で生きてきた烏妃、彼女の中で何かが変わる。そして烏妃と皇帝の知られざる歴史が明らかにされ、そして二人の関係が変わる。

なかなか面白かった。烏妃の姿も素敵だと思う。烏漣娘娘の姿も確かにあちらのお国の神様っぽい。単なる幽鬼だと掃わずに裏をしっかりとっていくあたりが、術にだけとらわれないでいるから、いいなと思う。
捕われた烏妃の心が悲しい。
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