ランド 1 山下和美 [本 作者や行]
そこは閉鎖された場所。世界の四方には4人の神様が目を光らせ、独自のルールに基づいて暮らしている。凶作の年では生贄を捧げ、50歳の知命でこの世から去っていく。年老いたものは誰もいない、そんな歪んだ世界で文字もなく皆が暮らしている。
杏は双子の姉を生贄に取られていた。けれどそんなことは知らずに生きている。
けれどこの世の不自然さを自覚し始めている。何故?そこにあるのは知ってはいけない謎。杏はどうしていくのか?
面白い。こんな世界、ないよ。なんて思うけれど、少し前の日本。少し前の世界のような気がする。知りたいということ、知ろうとすること。それが大事だと思うけれど、周りはそうでない。こういった環境に置かれていたら、私は杏のような行動ができるだろうか?