化身 宮ノ川顕 [本 作者ま行]
まるでアリジゴクのような池に落ちた。もがいても決して上がれない。壺の底に溜まった水の中のようだ。そこに落ちて一体どれくらいになるのだろう?
自分の体が変わっていく。そこで生きていこうと思ったときから、変わり始めたのかもしれない。
そしてぼくは一体どうなるのか?
面白い。ちょっと夢中で読みました。ありえないことなんだけど、読ませてしまう力があると思います。短編が三つ入っているのですが、どれも怖い。お化けとかの怖さじゃなくて、人の奥底の怖さとか。でも怖いだけじゃない。ちゃんと地に足がついてる。ホラーが読めない人でも大丈夫。雷魚、けっこう好きです。
当たりな作家さんだと思います