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変若水をちみず  吉田恭教 [本 作者や行]


変若水

変若水

  • 作者: 吉田恭教
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 単行本


山奥の集落で行われる秘祭。見たくても見れない富一がとった行動のせいで、人生が狂いはじめる。
関係ないように思われた二つの死。これは殺人なのか?心筋梗塞と脳梗塞。ありふれた病気だがそれが続くとなると。
幼なじみが殺されたと思う俊介は独自に調査を始めるがその過程で出てきた症例は起きてはいけないことだった。
何処から何処までがトリックなんだろう。かなり巧妙で面白い。
医療の知識とこの人間関係。かなり複雑で捕らえ所がない。犯人の目星はつくものの、それが本当なのかということがわからない。ひっくり返されるから。
小さな村落で起こる言いようのない閉塞感。その中で行われた犯罪。不気味で面白い。
医療ものを読むのも好きだけど、これはいいなあ。本当に面白かった。
何処から事件なのかもわからず、そしてすべてが事件なのだから。

タグ:読書記録
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